もう読んだ?紅谷先生からのおすすめ図書 – 2022年10月版
ついに補習校の対面授業が始まりましたね。図書室に多くの生徒が来て、本を楽しそうに選んでくれてとてもうれしいです。一年前(2021年11月)に紅谷先生から図書室にある本を紹介してもらいましたが、再度おすすめの本を紹介してもらいました。図書室でぜひ探してみてください。
前回のおすすめ図書一覧はこちら
チポロ
菅野雪虫
おばあさんと二人きりで、アイヌの小さな村で暮らしているチポロは12歳です。体も小さくて狩りも漁もまだうまくできないのでいつもおなかをすかせています。
ある日チポロが大きな鳥を射落としたことがきっかけてなってチポロの生き方が大きく変わっていきます。神様や、魔物も出てくるお話ですが、チポロは素晴らしい剣や魔法の力を使うわけではありません。どうやってチポロは大切な人たちを守っていくのでしょう。
お話の中には、アイヌの伝説や神話があちこちに出てきます。川や海、魚や鳥、風や鳥、すべての生き物に神様が宿っているという考え方、とても心を惹かれますね。
ロストワールド 恐竜の世界
10歳までに読みたい世界の名作
コナン ドイル
地下の洞窟を下にどんどん降りていくと底には絶滅したと思われていた恐竜が住んでいる世界が広がっていた。 怖いけど行ってみたい、でもどうやってサバイバルするんだろう。映画のジュラシックパーク、皆さんの大好きなサバイバルシリーズの出版されるずっと前にイギリスの作家、コナンドイルによって書かれていました。ドイルはあのホームズ探偵を書いた人です。イギリス人は冒険物語が好きだったのでしょう.この他にも、二年間の休暇、ロビンソンクルーソ―、ツバメ号とアマゾン号など、楽しいお話がたくさんあります。
おばあちゃんの小さかったとき
おち とよこ
昭和という年号を知っていますか。今は令和ですが、その前は平成でした。その平成の前が昭和でした。なんだかすごく昔のような気がしますね。でも皆さんのおじいちゃんおばあちゃんの生まれたのはこの昭和といわれる時代です。戦争が終わって未だあまりものが豊かでなかった時代です。子供たちはどんな遊びをしたり、食べものを食べたりしていたのでしょう。ゲームも携帯もないのに、とても楽しく遊んでいたのですよ。どうやって―?と思う人はおじいちゃん、おばあちゃんと一緒にこの本開いてみてください。きっと試してみたくなる遊びが見つかります。
なまえのないねこ
竹下 文子
魚屋の猫も、八百屋の猫も、どこのうちの猫も名前があって誰かに名前を呼んでもらっている。うちが無くて、名前のないねこが、うちとなまえを探すお話が、細かいねこの描写と、きれいな色でページをめくるたびに、猫の生き生きした表情が迫ってきます。何度も広げてみたくなる絵本です。
フンころがさず
大塚 健太
フンコロガシという、虫知っていますか。名前は滑稽でちょっとカッコよくないのですが、とても大切な役割の虫です。動物のフンのおかたずけ係さんという役どころでしょうか。
でも、ある時フンコロガシ君は、もうフンころがすのやーめた!と言いだしました。
いったいどうして?お友達も集まって皆で大騒ぎ。どうなるでしょう。
昆虫大好きファンが増えること間違いなしの愉快なお話です。
昆虫に興味を持ったら、ファーブル昆虫記の、ふんころがしのお話も併せて読むのもいいですよ。
海のおばけオーリー
マリー ホール エッツ
ちょっと昔のアメリカの湖の町にお化けが出るお話。私も子供の頃に読んだお話です。
皆さんのお父さんお母さんも読んだ方がいるのではないでしょうか。おさるのジョージシリーズと同じくらい古いけど、古くないお話です。白黒の、簡素な絵が読む人の想像力を広げてくれる気がします。作者のエッツは “もりのなか”という絵本も書いています。
これもお勧めです。
イモリくんヤモリくん
松岡 たつひで
イモリとヤモリって同じ生き物じゃないの?、地方によって呼び方が違うとか、、?
私と、お友達の感想でした。イモリくんとヤモリくんのお話を読むと、この謎が解けそうです。絵もかわいくていいですよ。このお話を読むと、きっと動物のお話が好きになります。
動物といえば、シートン動物記。図書室にはシートンの動物記がたくさん揃っています。どれから読んだら,と迷っているなら“おおかみ王ロボ”がお勧めです。読みやすい幼年向けから、シートン直筆の動物の挿絵付きもあります。シートンはアメリカの野生動物を主人公にしたお話をたくさん書いています。
あるヘラジカの物語
星野 道夫 鈴木 まもる
星野道夫さんという写真家がアラスカの野生の生き物の写真をたくさん私たちに残してくれました。この本はその残された写真をもとに、創作された絵本です。アラスカに住むヘラジカは大きな角を持つ動物です。アラスカの大自然に行ってみたくなるお話です。
星野道夫さんの クマよ という写真集もお勧めです。
あつかったらぬげばいい
ヨシタケ シンスケ
あつかったらぬげばいい、どうしてもかってほしかったら、いいこのふりをすればいい。
言われてみればそのとうり。なんでこんなことに気が付かないのか、、。
ヨシタケさんのお話は、子供から大人まで、そのシンプルな語りかけと、優しさでつつんでくれます。もっとヨシタケさんの本が読みたい人にはりんごかもしれない、ふまんがあります、りゆうがあります、もうぬげない、などなどありますので、お楽しみください。
おじいちゃんとの最後の旅
ウルフ スタルク
病気で入院しているおじいちゃんは、死んだおばあちゃんと二人で住んでいた家に戻りたいというのですが、とてもかないそうもありません。そんなおじいちゃんのために僕は計画を立てます。病院でもどうも問題ばかり起こすおじいちゃんは、僕以外の家族ともうまくいっていません。はたしておじいちゃんの最後の願いはかなうのでしょうか。最期を迎えるおじいちゃんやおばあちゃんを持つ人には、しんみりと考えさせられるお話です。